村のやる気を引き出せるか?

2013年8月19日 Posted in 産声をあげるまで

オクルカエ村でワークショップを開きました。村の人たちや村長、多くの人達が参加してくれました。

私たちは「コミュニティビジネスを通じて、この村に貢献したい、そのために是非、カシューナッツの加工を展開していきたい」と伝えました。なぜなら、この村では村人のほとんどがカシューの木を育てており、そこから毎年少なからず利益を得ているからです。

しかし、村人はカシューを収穫するだけで、加工をしているわけではありません。ただ殻つきの加工されていないカシューをベトナムに売っているだけです。そのため、カシューナッツから得られる利益はほんの微々たるものです。しかも、カシューナッツの加工は、村人にとって全く初めての挑戦です。

村人には質の高いカシューナッツを作り、出荷していくことが、結果的に村人の利益になるという話をしました。ボロボロのナッツではなく、できるだけ見た目がきれいなもので、食べた人が美味しいと思う、カシューナッツを作るのです。村人のカシューナッツ作りへの努力が、いい値段で売れる結果となり、それが循環して仕事作りにも繋がるのだ、と。

村長は私たちのプロジェクトにとても興味を持ってくれ、やる気を示してくれました。私たちの「村のためにカシューナッツの加工に取り組みたい、そして仕事作りを通じて村の人たちの利益を生み出すことに貢献したい」という意思を、彼はちゃんと理解してくれたのです。もしオクルカエ村で加工ができ、きちんとした商品として売り出せるようになれば、この村はコミュニティビジネスが成功した地域として有名になるだろうし、この村のカシューナッツが将来世界遺産登録される村の宝:サンボープレイクックでの名物商品になる日がくるかもしれません。

ビジネスをやる上で一番大事である、村人と私たちの間の信頼関係を構築する、最初の一歩を踏み出すことができました。