信頼は地道な積み重ね by Tomo

2013年6月10日 Posted in 村で暮らすびっくりドッキリ
プノンペンに数日滞在したのち、ついに目的地のオクルカエ村へ向かいました。途中見えた田んぼは日本のような水田ではなく、乾いた硬そうな土でした。しかも牛がはいっているじゃないですか!これで大丈夫なのか?と思う私をよそにすくすくと育っている稲たち。どうやらカンボジアは人だけでなく、作物もタフなようです。そしてついにオクルカエ村に到着しました。
 
 
オクルカエに着くと、さっそく殻つきカシューの袋詰めをしたのですが、やはりというかカンボジアスタッフの体力がすごい。全然バテないし、力も強い。体力にはそこそこ自信があるのですが、暑さで思うように動けず、現地スタッフのシン君やヴェン君に非力扱いを受ける私。
 
しかし負けてられないので私も50kgの麻袋を一人で担ぐようにお願いしてみる。最初笑われてしまいましたが私が担ぎ上げると「おお!?」と皆が驚き、少しずつ作業を任してもらえるように。言葉が使えないので行動して「私はこれができる」と伝えなければなりません。まったくのゼロスタートです。
 
tomo_music.pngそして夜になると、子供たちがやってきます。どうやらスタッフのデン君が英語を教えているようで、みんな英語の教科書を持っています。私でも分かるような初歩の英語で、一緒になって勉強したりしています。と、ここでデン君が食事などで空いた時間を使って、私が持ってきたリコーダーをカンボジアの人々に渡してみました。すると子供たちや現地スタッフも興味津々で、私の真似をして吹いてみてくれます。口を当ててピーッと鳴らすだけですが楽しそうです。今現在はみんなに指を覚えてもらおうとしているところです。そのうちみんなで合奏できるようにしようと思っています。
 
 
ほかには鍬で地面を均したりしています。掘り返すのはシン君やヴェン君にひけをとりましたが、きれいに均すのでは負けません。皆が帰った後もひとり黙々と続け、ヴェン君に「Good!」と言ってもらえました。
 
信頼は地道な積み重ねです。これからカシューの仕事も本格化していきます。私にはカシューの機械の開発という大役があるので、私の言うことをどれだけ聞いてもらえるようになるか、そのためにどれだけ信頼を積み重ねられるかが勝負です。

日本から使命を持って旅立つ by Tomo

2013年5月31日 Posted in 村で暮らすびっくりドッキリ

2013年5月末、羽田空港から私は初めて日本から飛び出しました。

羽田空港。国際空港になってから訪れたことがなく、外国人であふれる空港内に驚きました。飛行機に乗ると客室乗務員さんなども外国人、なんだか自分がとてもちっぽけな存在に感じました。途中マレーシアを経由したのですが、空港内に入るとたくさんの東洋人が。よく見てみると皆中国人でした。案内板の文字も英語や中国語で、今世界では東洋人といえば中国人を指すんだなと、日本語しか使えない日本がなんて狭いことでしょう。
 
さて、無事カンボジアの首都プノンペンに着いたわけですがまず目に飛び込んできたのがたくさんのバイクで走る人たち。二人乗りは当たり前、3人・4人乗りしたバイクたちが縦横無尽に走っています。信号も車線もない道路ですtomo_1.jpgが、不思議と事故は起こらず、見てみると皆お互い気を付けながら無理しない速度で走っていました。ルールがないなら自分で気をつけろということですね。
正式にカンボジア行きが決まったとき、驚いたのが仕事内容。「カンボジアのこども達にトランペットをおしえてくれ」。
 
自分以前、部活動の吹奏楽でトランペットを吹いていました。6年間きつくしごかれた為、腕には自信が有り、唯一自信を持って誇れていたものでした。ですが進路を考えたとき、楽器は趣味でやったほうが楽しいだろう、と思い音楽大学へは進まず、それからこの間まで趣味で吹きつつ出身中学の指導をしていたのです。
 
まさか仕事のほうからやってくるとは、と思いつつもやっぱり楽器が好きだったのでやってやろうと思い、現在、楽譜も読めない、言葉も伝わらない相手にどう教えようか、考えています。
 
そしてもう一つ仕事があり、それはカシューナッツの加工用機械の整備、開発です。これは自分が行くオクルカエ村のカシューナッツプロジェクトの重要なポイントの一つです。アイデアが具体的に見えてくるのはとてもたのしいですし、現実味を帯びてくると俄然やる気がかきたてられます。